法華狼の日記

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浅羽祐樹教授はSYNODOS記事を疑問視されると「著作も論文も読まずにツイートだけで判断するとは」と反応するような人物

従軍慰安婦問題についての浅羽祐樹教授の見解がよくわからない - 法華狼の日記

最初に気になったのは、「SYNODOS」に掲載された荻上チキ氏とのラジオ対談抄録について。

上記エントリに対して浅羽教授*1が反応していたのだが。

はっきりした反応は、この2ツイートのみ。
もともと応答する対象の取捨選択は個人の自由ではある。いくつかの疑問点が著作や論文とてらしあわせれば解けるというなら、それを疑う根拠もない。
しかし、私はまずはWEBメディアの記事を疑問視し、できるため疑問を解くためにツイッターとてらしあわせた。まず判断の基準にしたのはSYNODOS記事なのに、なぜ「インターネットだけで判断するとは」と表現しなかったのか。


それとも、てらしあわせるのがツイッターでは不充分という意味で「ツイートだけで判断するとは」といったのだろうか。
なるほど、全著作に目をとおさないと専門的な文脈がわからず、的外れな疑問をいだくことはあるだろう。WEBメディアであろうとも文字数の制約はあるし、もともと論文や著作が学者の本分ではあろう。論文や著作を読み比べなければ、記事を疑問視しすらしてはならないという考えもあるだろう。
しかし冒頭エントリで引用した『週刊現代』への回答で、浅羽教授は朝日検証について不充分だという認識を示していた。それも検証内容に不備があるという主張ではなく、下記ツイートのように検証の検証を求めるような厳しいものだった。

私に対する浅羽教授の対応は、浅羽教授が朝日新聞に求めた対応と、ずいぶん違ってみえる。これも論文や著作を読めば解消する疑問なのだろうか。
そもそも『週刊現代』への本来の回答は、それ単独で完結するはずのもの。むしろ補足にあたるようなツイートも加えられていた。それらが論文や著作とあわせて読まなければ無意味だとわかったのは、ひとつの収穫ではあった。
これからは、浅羽教授の発言は著作や論文を読まないかぎり、妥当性を判断するに値しないものとして考えよう。


くりかえしになるが、相手にしないのは個人の自由だと思っている。くだらない雑音にまどわされず良い研究をされるならばそれでいい。
しかし間をおかず、下記のようなツイートをRTしていくのは恥ずかしい。

ちなみに、このツイートをしているid:JSF氏は、以前に下記エントリのような主張をしていた人物。
従軍慰安婦問題、日本で新たな事実発見!? | 週刊オブイェクトはSeesaaに移転しました。(2005年3月24日) - 楽天ブログ
また、浅羽教授のWEB記事だけで判断したツイートを否定せずRTしているが、好意的な反応であるからして批判しない気持ちはわかる。

しかし、このツイートをしている[twitter:@nekoguruma]氏は、下記のような主張をしてきた人物。
「嘘」が吉田清治証言のことだとして、「嘘ついて30年以上放置してた奴」はどこにいるのだろう - 法華狼の日記
浅羽教授は、従軍慰安婦問題を否認する人間に高評価される文章を書いてしまうようだ。残念な話である。

*1:ツイッターアカウントは[twitter:@YukiAsaba]。