妖精をヌイグルミあつかいして誤魔化すのではなく、動物として認知させる、シリーズでは珍しいパターン。同時に、学生寮を紹介するエピソードにもなっている。
規則を変える方法も規則内にあったり*1、はっきり対立する風紀委員以外からも動物を飼うことに異論が出たり、浮世離れした舞台のようでいて、けっこう地に足がついている。
だからこそ、脚立の天板に乗ったり、動物アレルギーが言及されなかったり、そうした部分に少し不満も感じた。作品のリアリティを壊すほどではないが、子供向けアニメとしては少し気になるライン。
コンテは田中孝行。やはりアクション演出がうまいが、日常描写も悪くなかった。総作監が入っているおかげか、フィリピン外注回ながら絵柄の違和感もない。
しかし主人公の同居人が眼鏡を外した時、目が「3」になるのは、ちょっと意外。てっきりOPで主人公と向かいあっている仮面の少女に変身するとばかり思っていて、いずれシリアスな物語に移行するような描写しかされないと予想していたのだが。いや、ギャグキャラがシリアスなキャラに変身するとしても、これはこれで美味しいか。
*1:全会一致が必要なのは好きになれないが、投票シーンから寮生の人数を判断すると、非現実的ともいいがたい。ぎりぎり許容できる。
