法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ビートたけしの禁断のスクープ大暴露!!超常現象[秘]Xファイル』

年末恒例となった特別番組で、2014年の今回は第17弾。
ビートたけしの超常現象Xファイル|テレビ朝日
昨年末*1にUFO呼び寄せに成功したということで、今回は3人のコンタクティを集めてUFOを呼び寄せようとする。しかしヘリコプターや特別なカメラまで用意したのに、当日の天気は曇りがち……


番組本編は、1年間をふりかえりながら超常現象の映像を紹介していくつくり。以前と比べて低予算になっている印象は否めない。あまり最近の超常現象の話題を追っていないので、ひとまとめに1年間の総集編を楽しむことはできたが、どれも作り物っぽいという印象しか持てない。特に1コーナーがもうけられた怪奇現象映像は、よくある自主制作フィルムにしか見えず、むしろフィクションとして評価してこそ意味があると感じた。
かつて見所だった否定派と肯定派の論争も、ここ最近の傾向として正面から対決させない。そもそも今回は、肯定派の主張を拝聴する一般タレント枠に大槻教授ひとりが混じっているという構図だった。もともと否定のために無理な理屈をもちだす感もあった大槻教授だが、まったく最新の超常現象情報に追いつくことができておらず、肯定派側の持ちだしたドローン映像がCGにすぎないことを別の肯定派に指摘されて追認する始末。肯定派に好き勝手に主張させて、たがいの対立をあおったほうが番組としては楽かったろう。


そして番組が売りにしていたUFOだが、終了直前に謎の発光体が薄雲の奥に明滅する。コンタクティはUFOだと断言するが、番組終了後に晴天時の同じ方向が映し出される。そこにあったのはスカイツリー。ナレーションではにごしていたが、おそらくエレベーターの光か照明にすぎないのだろう。
結果として曇りがUFOっぽい映像を生みだしたわけで、コンタクティの力強い断言こみで面白いオチとはいえるかもしれない。