サブタイトルではクエスチョンマークをつけていたので保留していたが、劇中のブルーの台詞でレッドも神だと確定。良くも悪くもメインキャラクターの少年をクリスマスに敵側へ落とす作品らしいというか。
実際、クリスマスだからといって満ち足りた者だけではないという物語は、きちんと広く目配りされていて良い。もしナマケルダが登場してくれば、もっと面白かっただろうにと惜しくてならない。
一方、前々回ではあれだけ自己主張していたミラージュが、味方になったとたんブルーの横で座っているだけになって残念。女性は男性とセットになることで幸福という描写にしては、逆に魅力を殺しすぎていて困惑するほど。やはり浄化されるにせよ、ブルーとは決別して自立する結末で良かったのではないか。
しかもフィリピン外注回なので、かなり作画がしんどい。岩井隆央演出なのでレイアウトは悪くなかったが、クリスマスらしい華やかなキャラクタードラマを支えるには、表情がゆがみすぎ。最も腕がいいらしいポール・アンニョヌエボ*1が他で仕事していることが多くなったのが残念。