法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『神撃のバハムート GENESIS』episode10 Helheim, Land of Lies

前回にアーミラをめぐる究極の二択がファバロにつきつけられたと思ったら、アーミラの過去について全てをひっくり返す真相が明らかに。その真相そのものがひとつのドラマであり、同時に各勢力の思惑を整理して単純化し、綺麗に物語を終えられそうな道筋をつくった。
ありきたりながら娯楽作品のクライマックスとして充分に使えるネタを、惜しみなく別のネタを展開する踏み台にする。別個に展開されるアザゼルとリタの合流など、ただ深刻なだけではない余裕ある話運びも楽しい。この作品から感じる豪華さは、映像リソースによるものだけではない。


コンテの上村泰は『ダンタリアンの書架』監督か。現在ではフリーらしいが、MAPPA制作の『パンチライン』を監督予定とのこと。特に過去作品の印象がないので、これといった特徴は良くも悪くも感じなかった。
全体として作品の雰囲気にあわせた作り。ジャンヌの悪魔化を回りこむカメラワークは印象的だったが、これもOPの似たカットを想起させる。