法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『神撃のバハムート GENESIS』episode06 Anatae, Part 1: Legendary Saint

綺麗に終わったと見せかけた前回から、そのまま追撃されて拿捕される主人公達。
捕まえたオルレアン軍と情報が共有され、ちりばめられてきた伏線や設定がまとめられる。アーミラの目的と立場に加えて、その世界の目標も設定され、一気に見通しがよくなった。
当座の危機を主人公組が回避したことで、情報量が多いわりに雰囲気が穏やかなのも、シリーズ構成としてメリハリが巧い。ファバロとカイザルの少年時代を思い出したかのような決闘も心地よく、そんな男二人の横っ面をリタがはりたおすのも小気味良い。
ファバロを馬鹿にせず語りあうジャンヌも、まっすぐゆえに意外と好感のもてる性格で、今回はキャラクタードラマとしてよくできていた。


コンテの一白早馬は『ナルト -NARUTO-』のジライヤ登場あたりから見かける名前だが、偽名だろうか。今回は意外と動きの少ないエピソードだが、落ち着いた画面でいて飽きさせない内容だった。巨人同士のバトルからダブル主人公のバカバカしい決闘もよくできている。
しかしパート1とサブタイトルに入っているのに次回は早くも総集編だという。このタイミングは『コードギアス反逆のルルーシュ』を思い出させるが、制作は大丈夫なのか。
あと、雑多な神話の名称を引っぱることには目をつむってきたが、さすがに天使や悪魔がいる世界で「最高神ゼウス」というフレーズが出てくると面食らう。名称については作中でエクスキューズを入れるか、物語に必要のない固有名詞は登場させないか、そうした工夫をしてほしかったところ。