法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

性格を聞いてから血液型を当てると自称する男が『探偵!ナイトスクープ』に登場

よくある血液型から性格を判断する与太話を、反対の順序でおこなうわけだ。これならば、判断される側が血液型に性格の自認をあわせることはない。
http://asahi.co.jp/php/knight-scoop/search/search.php?mode=result&oa_date=20141010

唯一といっていい特技がある。それは人と10分ほど会話をすると、その人の血液型を当てられるというもの。高校時代に本などに書かれている、一般的な血液型による人の特徴の分け方に、違和感を覚えた。そこから血液型による考え方や行動の違いを追求し、血液型を的中させる独自の理論を完成させた。そして、それを駆使して会社の同僚20人の血液型を、連続で当てることができた。この実力を街でも試したいので、協力してもらえないか、というもの。

しかし、最初にたむらけんじ探偵の血液型をA型と当ててみせたが、次に街で同じようにA型と判断したところいきなり失敗。その後も判断をつづけるも、成功したり失敗したり。
探偵局スタジオでのやりとりで、どうやら依頼者は男性だけ的中させられるという話になる。同僚は男性ばかりだったし、男性の番組スタッフも当ててみせたらしい。
そうしてスタジオでは半信半疑な流れで終わったわけだが、依頼者が血液型を当てられた理由はいくつか推測できる。


まず同僚だが、長い時間をかけて接していたのだし、何らかの情報をえていても不思議ではない。逆に依頼者の判断方法を同僚が知る機会もあり、無意識に依頼者に話を合わせてしまったのかもしれない。
それに依頼者は会話がうまくなく、しかし善良そうな青年だった。同僚は、外れていたとしても依頼者の気持ちをおもんばかって、当てたことにしてあげたのかもしれない。それに他人が成功しているのに自分だけ失敗するのは、心理的な抵抗があるものだ。


次に、依頼者の判断には明らかな偏りがあった。最初に紹介したようにA型という判断が最も多く、ついでO型、B型という判断をくだしていった。
もともと日本人の血液型はA型が最も多いとされている。ついでO型、B型が多い。
社会医療法人 峰和会 鈴鹿回生病院

日本人におけるABO式血液型の割合
A型 ・・・40%
O型 ・・・30%
B型 ・・・20%
AB型 ・・・10%
血液型の割合は、地域や民族によって異なります。

つまり日本人に対してはA型といえば40%の確率で当てつづけることができるはず。
依頼者は独学で法則を見いだそうとした結果、意図せず的中させやすい偏りで判断するようになったのではないだろうか。


ちなみに番組では、血液型と性格には相関がみいだせないという通説は紹介されなかった。
もっとも、「定説」として根拠がないと表現しつつ、財務省が与太話を信じていたことを批判せず記事にするような全国紙もある。通説を紹介するだけでは不充分かもしれない。
【政治デスクノート】「増税」と「首相の血液型」の仰天関係… 財務省“極秘資料”は雄弁に語っていた(1/4ページ) - 産経ニュース

財務省幹部が省内で極秘に作成させた1枚の文書を先日、入手しました。

どうやって調べたのかはわかりませんが、血液型一覧でした。人間の性格や生活パターンをA、B、O、AB型の4つで類別するのは科学的ではないというのが定説です。

しかし、この一覧表をみてみると、興味深いことがいくつか浮かび上がってきました。