法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『残響のテロル』09 HIGHS & LOWS

ふと思い出したが、かつて渡辺信一郎監督は『カウボーイビバップ』でナイフを持った場面や死体がことごとく放送局側から規制され、地上波では半分の話数しか放映できなかったことがある。それが死を描くことの忌避につながっているのかもしれない。


さて今回は、リサを使ったテロリスト側の取引きと対決、刑事が真相を知っていくことで、かなり展開を早くしている。これならば結末まで持ってくることはできるだろう。奪ったのがプルトニウムでなくアレだったというのは、良くも悪くも主人公をアンチヒーローと位置づけうる。
しかし政治家から会話劇だけで全貌を知るのは、展開さくさくすぎだ。テロリスト側の因縁と刑事側の因縁が交錯する最後は良かったが……