法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スペース☆ダンディ』第20話 ロックンロール★ダンディじゃんよ

宇宙を旅するバカ、ボンクラ、ポンコツの3人組が、ひょんなところで男と出会う。すぐに意気投合し、ロックバンドを組もうとするバカ主人公。それが意図せず星間戦争のゆくすえを左右していく……
スペース☆ダンディ シーズン2 | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス
自分で選んでいるとはいえ、戦争にまつわる報道や物語を見ては心が沈みそうになっている昨今、このエピソードで魂が洗われた。
上條淳士キャラクターデザインの男と、ロカビリーリーゼントな主人公。どちらもロックをしたいのではなく、ビッグなロッカーになりたいというボンクラさが凄くいい。
結成してから練習もせずに会議する内容といえば、発生してもいないギャラのわけまえだの、音楽ソフトにつける特典の種類だの、せめて音楽性で争えよ。


しかしそんな適当さが、それが許される世界が、バカバカしく宇宙を救ってみせる。

イデオンからガオガイガー、そして「O☆MA☆TA☆SE」への流れが、いかにも日本のアニメでしか成立しない爽快感。
山本沙代コンテ演出は、いつもより作画の遊びこそ少ないが、エピソード全体のパッケージングが完璧。


ふざけつつも全員が真摯な『少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49-』と好対照という印象ももった。
作品全体の感想とは別に、どちらが共感しやすいかだけなら、ダメ人間度の高いダンディかな。