法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『徹子の部屋』ドラえもん (山崎貴監督・八木竜一監督) 「ドラえもん登場で夢トークが実現」

3D映画『STAND BY ME ドラえもん』の宣伝をかねた内容で、1週間前に放映された。
ドラえもん、「徹子の部屋」に14年ぶり出演!3DCG版では初! - シネマトゥデイ
3DCGのドラえもんが登場するという売りだったが、実質的なゲストは山崎貴監督。テレビ朝日が製作にからんでいる『永遠の0』や『STAND BY ME ドラえもん』、さらに代表作として『ALWAYS 三丁目の夕日』のメイキング風景が流された。
紹介内容も発言も、良くも悪くも映像への興味ばかり突出している監督という印象が残った。『緑の巨人伝』で環境問題と少年の自立に正面からとりくもうとして脚本と衝突し、迷走した渡辺歩監督と好対照というか。
愛着をもたれている原作には手を出さず、わりきった映像娯楽作品を中心に手がければ誰もが幸せになれるだろうに、と残念に思う。『ジュブナイル』の肩ひじはらない娯楽性や、『リターナー』のB級ゴチャマゼ加減は嫌いじゃなかったよ。


ドラえもんは遅刻したという体裁で中盤に登場*1。映像は悪くなかったが、実写の徹子とふれあったりするような難しいVFXは使われず、短時間で終わった。内容も、たがいの表層をなでるような台本的な進行にとどまる。せめて放送作家が『徹子の部屋』らしいハプニングをたっぷり挿入させれば、少しは楽しめたかもしれないが。