法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『アルドノア・ゼロ』EPISODE.03 戦場の少年たち―The Children’s Echelon―

ほぼ1話をかけて敵ロボット攻略だけを描いた今回は、悪くなかった。
能力を調べて対策を立てて倒すという展開そのものは単純だが、その段取りがていねいで、予想できる範囲を少しずつ上回っているのがいい。なぜ前回やらないのかと思わせた足場の破壊*1をおこない、しかもそれは次の攻撃のための布石。全く予想できない作戦より、半分くらい予想できる作戦は見ながら理解しやすいし、引っかけにもなる。
もちろん明らかな疑問点も色々あり、たとえば視覚の予備や補佐となる子機を用意している可能性は主人公側が考慮するべきだろう。しかし見ている間は敵味方が行動しつづけているので、疑問を浮かべつつも、物語の流れを追うことを優先してしまう。
もともと虚淵玄はゲーム脚本家なので、出すべき情報の密度や速度に要求の多い立ち上げより、設定を周知させた上で転がす中盤が向いているのだろうか。キャリアを重ねてきているのに、ずっと序盤が遅いまま。