法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ハピネスチャージプリキュア!』第8話 友情の危機!!ミスフォーチュンの不吉な予言!!

アバンタイトルで各国プリキュアがスポット描写。まさか、このような形で変身後も眼鏡をかけたプリキュアが初めて描写されるとは。
しかもその描写は作中ニュース番組であり、それを解説するキャスター増子美代は、外見も芝居も『Yes!プリキュア5』シリーズのサブレギュラー増子美香そっくり。
さらに本編でもキュアフォーチュンがひさしぶりに大活躍ということで、プリキュアの活躍がたっぷり見られるサービス回だった。


よく見るとドラマとしては動きが少ない。キャラクターの価値観が変わったり暴かれたりはせず、世界や人物の設定をあらためて確認し、今後の展開にふくみをもたせただけ。強力な敵の登場も、キュアフォーチュンの強さを印象づけただけ。とはいえ、実質的に新登場のキャラクターが多数いるのに、個人のドラマをほりさげるのは尺から考えて難しいか。
興味深かったのは、人間が怪物化される設定が、過去シリーズのように心情をあばくためではなく、どちらかというと利用されている人質のようなニュアンスとはっきりしたこと。シリーズ前作の、さほど問題ない心情を黒く染められて利用される描写を、シンプルに整理しなおしたといったところかな。


今回は赤田信人作画監督で、原画に濱野裕一他。全体に作画修正がいきわたっている上、分量の多いアクションもしっかり動く。
門由利子演出らしく、広い空間を動きまわるアクション演出そのものも良かった。