法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『宮本武蔵』第一夜

テレビ朝日開局55周年スペシャルドラマとして2時間超が放映された。日曜日に第二夜が放映予定。
http://www.tv-asahi.co.jp/musashi/
吉川英治の小説を原作とし、佐藤嗣麻子が脚本を手がけ、実写映画版『るろうに剣心*1谷垣健治がアクション監督をつとめ、剣戟満載の映像作品として完成した。
http://mainichi.jp/mantan/news/20131225dyo00m200037000c.html

従来の時代劇とは異なりCGやワイヤアクションを取り入れるなど、“新たな武蔵”を表現していくという。ライバル・佐々木小次郎と雌雄を決する巌流島の戦いや、吉岡一門との死闘、一乗寺下り松の70人斬りなどといった見せ場も用意するほか、お通との悲恋も描かれる。

全体として、俳優同士が戦う一対一の殺陣よりも、やられ役が見事な身体能力を披露できる一対多の攻防が良かった。
もちろん主演が木村拓哉なのは不安材料だった。しかし、さすが舞台でダンスを披露しているアイドルだけあって、スタントを使っていないとわかる場面でも動けている。思えば映画『武士の一分』の殺陣も悪くなかった。ぶっきらぼうで乱暴な演技も、キャラクターイメージに合っている。


あくまでドラマなのでスタジオ内セットの質感は良くないが、それなりの規模で作られている手作り感は嫌いではない。海上を船が航行する場面は、VFXの精度も意外と良かった。

*1:牙突を除いて、殺陣は全般的にすばらしかった。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20130801/1375400618