プリキュアの恋愛を禁止するのではなく、プリキュア内の恋愛を禁止するのか……誠司も変身できるかどうかは別としてプリキュアの一員ということなのか、それとも恋愛がヘテロセクシャルのみという固定観念をもっていないということか。
いずれにせよ、この段階で禁止しているということは、作品としては最終的に肯定する前ふりだとも考えられる。今期は『トッキュウジャー』もそうだが、固定観念をなぞらない制作者の姿勢は新鮮味があって良い。
着せ替え設定も前回につづけて活用。今回は敵と戦うため外出するまでを、魅力的にショートカットする。なるほど、この使用目的ならば今後も活用できそうだ。ショートカットのおかげか、今回もアクションシーンの分量が多い。
アクションの質そのものも、怪人相手に格闘する一般の子供と、プリキュアの華やかな戦いの対比がたがいを映えさせて、まずまず良かった。
本編での3DCGダンスも、必殺技あつかいで納得。たしかに現在のEDはクオリティが高いものの、本編の手描き作画と並べれば違和感ないわけではないし、さまざまなメイキング記事で多大なリソースを必要としていると知っていたから、中途半端に3DCGをアクションに使っても逆効果になりかねないと思っていた。
あと、10周年記念のプリキュア挨拶が途中参加のキュアパッションで、前回よりも意表をつかれた。この段階でこう来られると、全く今後が予想できない。
