『スペース☆ダンディ』を見て『BIRTH』を思い出し、『生徒会役員共*』を見て『PoP CHASER』を思い出す今日このごろ。
どれだけアニメ映像の動きが好きでも限度があるということを知らしめた伝説のOVA『BIRTH』だが、もともと予定されていたTVシリーズがつぶれたため、いったん60分の作品として作ろうとし、後から80分へと引きのばされたのだ。
WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第225回 『BIRTH』
『スペース☆ダンディ』も、30分の各話完結でなければ、どれだけ作画が良くてもダレてしまっただろう。逆にいうと、『BIRTH』も半分以下の尺に再編集すれば、環境ビデオとして楽しめる作品になるかもしれない。
そんな風に『BIRTH』の方向性が必ずしも悪かったわけではないのだと思うようになった。
他方、尺に物語をピッタリおさめつつ素晴らしい作画で楽しませてくれた『PoP CHASER』と、TVアニメとして最高クラスの映像で『みこすり半劇場』レベルのギャグを女子高生に展開させる『生徒会役員共*』。
『生徒会役員共*』は半年前に色つきでアフレコが終わっているというから、スケジュールの安定性のすさまじさがわかる。
不恰好な作品も嫌いではない、どころか見ているうちに愛着を感じていったりもするものでもあるが、バカバカしい作品がこうだというギャップも楽しいものだ。