15話は、サブタイトルこそ大袈裟だが、あくまで子供っぽい身近な姉弟ゲンカではある。
とはいえ、きっかけのひとつがカード整理だったり、海賊に居候することで一味の性格をくわしく知ったり、重いデッキを好む弟とペンタンで統一したデッキにこだわる姉とで好対照なバトルが楽しめたり、一休み的なエピソードでできることとやるべきことをほとんどやっている。
主人公が強すぎ、かつ万能すぎるこの作品において、誰が勝つのかわからない展開を楽しめるのは、こういう回くらいだ。きちんとデッキや戦術の違いが反映されたバトルを見るのは楽しい。
16話は、以前にくだしたライバルキャラクターとの再戦。
主人公が初めて画面で負けたわけだが、あまりドラマ的な盛り上げをしておらず、偶然の出会いでおこなわれたバトルにすぎず、思っていたより衝撃的ではなかった。負けたことを周囲も主人公も予想していたより重く受け止めない。うーん……いや、今さら負けてシリアスになられても困るので、これはこれで間違ってはいないのか。