今回は前後半ともに原作あり。EDが映画主題歌メンバーがアニメ化して歌う中央で、新作映画の予告映像が流れるように変更。
「よい家わるい家」は、秘密道具「家の感じ変換機」を使って、お客をもてなそうとするエピソード。蚊取りマットのような秘密道具デザインが懐かしい。
さまざまな機能が加わった家の描写を、原作ではテンポ良く見せていたのだが、今回のアニメは台詞を多用しすぎて説明っぽく感じた。しずちゃんがフォローされつつのび太たちがしっぺ返しされるオチは嫌いではないのだが。
「◯△□恐怖症」は、ジャイアンの発案で誰が最ものび太を怖がらせるかの競争がおこなわれ、その復讐でジャイアンを恐怖症にしようとする。
原作は「○□恐怖症」で、ひとつ恐怖症の描写がアニメオリジナルで追加されている。しかしそれはしずちゃんの描写を増やすため。
今回のアニメ化でのオリジナルポイントは、ジャイアンがドラえもんたちの計画に気づいて、わざと嘘の恐怖症を語ること。原作ではジャイアンが「恐怖箱」の計画をスルーするだけで終わったが、アニメオリジナルで気づく描写を入れてフォローしつつ、『まんじゅうこわい』よろしく『ドラ焼きこわい』をしかけ返すという知恵をはたらかせる。落語ネタは原作者の嗜好もあって原作でも多用されており、アニメオリジナルのツイストながら違和感ない。
