只野和子がひさしぶりにアニメーターとして全面的に仕事をしている作品。サンライズから分離したブリッジがアニメを制作。原作マンガは未読。
織田信長をはじめとした世界中の偉人から抽出された「E遺伝子」*1を持つ人々が、宇宙からの侵略者と戦うという古臭い設定の作品。しかしビジュアルもネーミングもストーリーも、全てが古臭いため、逆にまとまりがいい。
主人公が敵に立ち向かうまでの決意、なぜ活躍できるかという能力者としての特異さ、さらに侵略者への周囲の反応まで、古臭いなりに物語の経過をていねいに追っている。
さらに「鉄砲の三段撃ち」のようなネタを「俗説」と評しながら能力に活用したり、あくまで偉人の特徴を人工的に受けつがされた現代人の物語と位置づけたり、史実と距離をとる姿勢を明確にしているから、今のところは安心して見ていられる。
バカな設定でマジな物語を展開し、簡素なのに統一された映像が支える。こういうアニメは嫌いではない。