特定ジャンルに対する3世代のジェネレーションギャップをとりあげるフジテレビ系列のバラエティ番組。今回は2時間SPで日本人に知られたヒーローをとりあげる。
基本的には東映ヒーローが中心で、円谷やビープロも少々。50〜60代はモノクロ映像を中心にしつつ、忘れられたヒーローの源流を踏まえていく。10〜20代に向けては映画化されたアメコミヒーローも多く紹介。
最近の作品で『牙狼』シリーズあたりも見たかったが、きちんと映像や設定を紹介しながら、作品の見どころや粗さを肴にして話がはずみ、ランキングを工夫なく並べるような番組に比べると楽しい作りだった。
しかし話には聞いていたが、日本の植民地解放を露骨に称揚している『快傑ハリマオ』を映像で見ると、あらためて凄すぎる。別に紹介された『レインボーマン』の敵対組織「死ね死ね団」と対照的というか何というか。アンコールワットで無許可撮影して軍隊に拘束されたという制作エピソードもひどい。いったい1960年当時の視聴者はどう感じていたのだろう。