法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2014お正月スペシャル』

芸能人が二者択一で高級なものを選べるかどうかを格付けする、正月恒例のバラエティ番組。
芸能人格付けチェック! 2019お正月スペシャル|朝日放送テレビ
のんべんだらりと見ていただけだが、一億円の盆栽を審美する問題では、高価な盆栽の存在と値段そのものに驚き、それと遠目では区別できない域まで完成された工芸盆栽という作品ジャンルにも衝撃を受けた。
芸能人はライトを当てられたものを遠くから見比べていただけだが、近くから撮影したものをハイビジョン画質で見る視聴者としても違いがわからなかった。一億円の値段はつかないにしても、工芸盆栽もまた間違いなく匠の技術。
表現として見ると、自然の美しさを技術で際立たせていく盆栽と、技術で自然の美しさを再現していく工芸盆栽とで、アプローチが正反対なのも面白い。


もうひとつ面白かったのが『呪怨』の清水崇監督が脚本監督をつとめたホラーコメディー。同じ脚本と俳優とセットで西川きよしと撮り比べたのだが、カットを切らずに回想へ入るテクニックと、やりすぎなくらいの描写を好む作風から、何とか正解を予想することができた。その予想から逆算して、オチで長々と台詞説明するのは清水監督らしくないとも感じた。
しかし映画趣味者ならば作風から予想するのではなく、ワインを二回持つような芝居のミスに気づくべきなのだろう。もっとも、意外と商業大作映画でも似たようなミスがあることもあるが。