法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドキドキ!プリキュア』第44話 ジコチューの罠!マナのいないクリスマス!

万人に向けられる愛の言葉の軽やかさと、たった一人に向けられる愛の言葉の重さ。
「いつまでも一緒にいられるわけじゃないし」という台詞に『けいおん!』の卒業と離別をめぐる論争を思い出し、少し不安になる。しかし、離れていても心は繋がっていられるという言葉に反し、少し離れているだけで安心できなくなっている六花。
そしてマナを檻に閉じこめたレジーナだが、六花たちから指摘され、まだマナが好きなことを認めてしまう。


EDクレジットの高橋ナツコ脚本に「ああ……」と納得した。誰かが誰かを思いやる描写にためらいがない。ミステリ漫画をTVアニメ化した『スパイラル 〜推理の絆〜』でシリーズ構成をつとめたため、細部のディテールばかり注目されて批判をあびてしまい、その後もリアリティ面で批判されがちな脚本家ではあるが、こういうエピソードにはうってつけ。
あと、鼻の作画がデザインの意図をよくとらえているなと思っていたら、高橋晃作画監督だった。キャラクターデザイナーの作画ならば当然か。地味にポイントとなる話数だったのだな、と納得。