法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

センスが良くてオシャレなアニメを、本気で見たい人へ勧める2作品

とりあえず、『まんが世界昔ばなし』の出崎統回と、『まんが日本昔ばなし』の亜細亜堂回を見ればいいんじゃないか。
TOKYO MX * アニメ「まんが世界昔ばなし」
http://www.mbs.jp/mukashi/


オシャレなアニメを選ぶことが難しいのは、それなりの内容がともなっていたとしても、普遍化してしまうと普通のセンスという評価に落ちついてしまうところ。
特に日本アニメは多くが商業作品であり、見るだけで感じとれるくらいオシャレな作品はすぐに有名となり、そのセンスが消費されてしまう。そしてカッコよさやセンスとかけはなれた媒体に掲載されていく。
話題のNAVERまとめでリストアップされた作品が、どれも容易に視聴できる有名作だったのも当然だ。量産された商業作品からセンスのいいものを選ぶことの、原理的な恥ずかしさと難しさ。
NAVERで「大人でも楽しめる!センス良くてカッコいいアニメ」をまとめた人物へ、本当にあるべきまとめを見せたい - 法華狼の日記
どれほど演出に奇をてらっていても、オシャレなアニメのまとめに最近の新房昭之作品があげられることが少ないのも、似たような理由ではないだろうか。


そのような日本アニメからオシャレな作品を選ぼうとすれば、商業性から一定の距離をとっているか、普遍化されにくい表現をつらぬいているか、あえて大衆的で下品な作品を一周回った視点で消費するしかない。
そこで『昔ばなし』2作品を思いついたわけだ。意地悪ないいかたになるが、たとえば『スポンジボブ』のような、本国では粗悪と思われているカートゥーンがハイセンスな作品として消費された時も、似たような背景があったように思う。
さらに『昔ばなし』2作品の場合、各話で大きく表現手法を変えていることも、そのセンスが消費されにくいだろうと期待できる。


ちなみに今期に放映中のTVアニメから、上記の条件に該当しそうな作品をあげるとすれば、『てさぐれ!部活もの』あたりだろうか。パロディ色が強くてオタクハイコンテクストな作品だが。
てさぐれ!部活もの | 日テレオンデマンド
パロディ色が少なく間口の広いTVアニメから選ぶと、『ガッ活!』あたりが上記の条件を満たすかもしれない。あの『やわらか戦車』の作者による新作である。
ガッ活 | NHKアニメワールド