変身の中間形態を使った防御は面白かった。変身後に鎧になる部分だから、防御力の高さに説得力がある。
あと、主人公が堂々と日常で能力を使おうとするところまでは『パーマン』みたいで、『仮面ライダー』としては新鮮味があって興味深かった。……しかし、明らかな異常事態に対してモブキャラクターの誰も追及しない。
いや、大半の人間がスルーするまでは一種のリアリティがあるものの、さすがに多人数の前で問題を起こしながら、誰も変身能力について語らないのは奇妙だ。そうなる可能性を全く考慮しない主人公も、物語優先の性格が鼻について、好きになれない。
これがたとえばアルバイト先で変身するのではなく、変身後の状態で就職活動したりすれば、ビジュアル的にも面白かったろうにと思う。正体を明かしていないから、今後の物語展開にも自由度を残せるし。
