法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『宇宙戦艦ヤマト2199』第22話 向かうべき星

挙国一致体制による共栄圏の確立を市民へ宣言した裏で、遠征させた大艦隊を呼び戻す手段がなく、中心地の守りが薄くなっているガミラス
ガミラスの反体制勢力と情報を共有しながらも、共闘するにはいたらず、森雪救出よりイスカンダル到達を優先するヤマト。


終盤に入って多くの情報が開示されて目的が整理されつつ、両勢力ともに葛藤をかかえており、目的を達成する可能性が五分五分な状況になったので、物語の緊張感がたもつ。
わずか1話内で森雪がスターシャではないとガミラス側に気づかれながら、あえて本物あつかいされて利用されつづける展開も好みだ。


ただし映像面は満足とまでいかず、これまでで最も作画が粗い。メカ戦闘を題材にしたTVアニメとしては、まだ他を圧倒しているものの、序盤や演説のロングショットがところどころ厳しかった。
ガミラスでの茶会やヤマトの艦内食堂など、食事場面ではアニメーターの個性が良い意味で楽しめたが。