法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

プリキュア無限シルエットの伏線

無限シルエットとは、『ハートキャッチプリキュア!』最終話で主人公たちプリキュアが融合して誕生した最大最強最終形態のこと。サイズは惑星規模。
各話あらすじ | ハートキャッチプリキュア 東映アニメーション

ブロッサム、マリン、サンシャイン、ムーンライト、シプレ、コフレ、ポプリたちは、ハートキャッチミラージュの無現力をついに解放しました。宇宙に咲く大輪の花!無限の力と無限の愛を持つ星の瞳のプリキュア、無限シルエットの誕生です。デューンは無限プリキュアにパンチを浴びせますが、まったく効き目がありません。そして無限プリキュアは、愛の力を込めた最後の決め技『プリキュア・こぶしパンチ』をデューンにさく裂させるのでした。

それとは無関係に、たまたま第17話を見返していた時、クライマックスでハッとした。
『ハートキャッチプリキュア!』第17話 認めてくださいっ!私たちのプリキュア魂!! - 法華狼の日記
この回は、先輩プリキュアに認めてもらえない主人公達と、先代に認めてもらえない和菓子屋の跡継ぎの立場が重なりあう。サブタイトルに反して、何をすれば認めてもらえるかという展開ではなく、認めてもらえなくても努力に意味はあるはずだと結論づけていた。


その結論に主人公のキュアブロッサムが思いいたる流れで、「がんばっても、認めてもらえないこともあるでしょう。悲しいことです。でも、がんばることは無駄にはなりません。いつかきっと、無限の力を生みだすもとになるはずです! 」と相手と自身の両方へ言い聞かせるくだりがある。
あらためて見ると、長台詞を1カットで見せるという子供向けTVアニメとしては意欲的な演出で、声優の熱演から表情の変化まで素晴らしかった。そしてこの台詞はキュアマリンの言葉を受け、キュアムーンライトが見ている場面で発せられている*1。そして主人公は20話以上の努力をかけて、仲間とともに無限の力を生み出してみせたわけだ。


もちろん、この時点でスタッフが無限シルエットという設定を考えていたかどうかははっきりしない。この時の台詞を受けて後から考えた設定なのかもしれない。とはいえ、きちんとシリーズ構成されたTVアニメを見返すと新たな発見があるものだなあ、という小学生みたいな感想をおぼえたのでメモしておく。

*1:残りひとりのキュアサンシャインは、まだ第17話時点では変身能力をえていない。