法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

従軍慰安婦問題に対する安倍晋三内閣の価値観外交

歴史で学んだリットン調査団への対応を思い出す今日このごろ。
http://www.asahi.com/politics/update/0618/TKY201306180289.html

 安倍内閣は18日、旧日本軍の慰安婦問題に関する国連の拷問禁止委員会の勧告について、「法的拘束力を持つものではなく、締約国に従うことを義務づけているものではない」とする答弁書閣議決定した。紙智子参院議員(共産党)の質問主意書に答えた。

 委員会は勧告で、日本維新の会橋下徹共同代表らの発言を念頭に、「当局者や公的人物による事実の否定や、それによって被害者を再び傷つける行為に反論すること」を日本政府に求めている。菅義偉官房長官は記者会見で、「日本政府の立場は何回となく会見している。政府として改めて発言することはないという趣旨だ」と説明した。

法的拘束力がないとしてつっぱねる理屈が正しいとして。
安倍首相は忘れているのだろうか。過去に内閣の総意として出され、安倍内閣をふくむ後々の内閣も踏襲してきた河野談話の末尾は、下記のような文面になっている。
慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話

また、そのような気持ちを我が国としてどのように表すかということについては、有識者のご意見なども徴しつつ、今後とも真剣に検討すべきものと考える。
 われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。
 なお、本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含め、十分に関心を払って参りたい。

そう、今回の国連勧告は、いってみれば「自分でやると決めて宣言したことくらい守れよ」という話でもあるのだ。