法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』朱にまじわれ棒/ジャイアンがパンダ

アニメオリジナル秘密道具の二本立て。どちらも姿かたちを変化させる機能を持っている。


「朱にまじわれ棒」は、地面につきたてると、最も近くにいる人間の影響を受けて、その能力を引きつぐことができる。
しかし初使用時やオチから考えると、周囲の言動にひきずられて行動してしまうこともあるようだ。秘密道具の機能に厳密さが欠けている。しかも、秘密道具の機能で盲点となる使用法を考えたり失敗したりすることなく、展開が単調。
作画は全体的に良かったが。絵コンテでは映画版『青の祓魔師』等を手がけた高橋敦史監督が作品に初参加し、作画面で作画監督の丸山宏一や原画の三輪修や今井一暁が支えていた。


ジャイアンがパンダ」は、幼女を危機から救ったのに怖がられてしまったジャイアンが、自身を可愛くしてもらおうとしてドラえもんたのみこむ
パンダになる機能しかない「パンダナ」という秘密道具の使えなさは、原作マンガも似たような秘密道具がけっこうあるから許せる。どれだけ理不尽なことをしても可愛くて憎まれないというギャグも、まあ悪くはない。
そして母親には可愛さが通用しなかったり*1、怖がっていたはずの幼女に無視されたりして、外見だけが全てではないと知っていくオチも、教訓的だが悪くない。

*1:描写で明示はされないが、もとから息子を可愛く思っているためだろう。