一見してクールで真面目な少女が、まったく日常生活できないギャップを描く。
それにしても見当違いすぎて、野菜を洗剤で洗おうとするような古臭い描写に笑えなかったのだが、卵を食べ物とすら認識していない描写で納得できた。なるほど、異世界から来た人間ならではの反応だったのだ*1。
そう思ってみると、番組企画が急に決まったらしいという経緯もしっかりあり、この世界の料理方法を予習する余裕がなかったことがわかる。キャラクター性がギャグ展開の都合でひっくりかえされたわけではない。
子供向け料理番組の体裁で、一見するとギャップを笑うだけの展開だが、異文化の存在と主人公が距離を縮めていく物語として、真面目によくできていたのではないかと思う。
しかしそれだけに、ジコチューの登場に、とってつけた感を強く感じた……というか、料理番組で被写体をおいしそうと感じるカメラマンって、流れ作業で素材を撮影するより仕事に真摯という評価すらできないか。
まだ序盤なのに次回へ引き、いかにもな強敵との戦いになりそうな結末は、けっこう驚かされて良かったけどね。
しかし思えばシリーズ初代『ふたりはプリキュア』も、最初の幹部ピーサードが退場したのは第5話で、プリキュアが解散しそうになったのが第8話だった。怪物登場のとってつけた感といい、脚本面については初代のリブート的な側面があるのかもしれない。