アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
ポップ万能説、というか『聖闘士星矢Ω』と合わせて忍者万能説。
バンクを合わせているとはいえ一万枚超えという作画リソースを投入した前回から一転。プリキュアが単純デザインの妖精に変身し、シンプルな美術設定のメルヘンランドで遊ぶ描写で、前半を乗り切った。癖の強い河野宏之作画も、妖精デザインだと違和感が生じない。
そして妖精に変身する理由となったメルヘンランド住人の他者に対する恐怖感。他にも適当な設定で理由づけができるのに、おびえる姿が過剰で、過去シリーズの妖精世界と比べて一段と生活感がない。やはり誰か黒幕の力で、メルヘンランドとバッドエンド王国が切り離されたという過去があるのかもしれないな。
プリキュア側がキュアデコルを集め、バッドエンド王国がバッドエナジーを集めるという、これまで首をかしげていた争奪戦のずれも、後半に向けて一本化されそうな気配。
プリキュアが妖精になるという目先の変化で、過去シリーズの妖精世界話と比べても面白い息抜き話*1にしあがりつつ、シリーズ構成の重要さと巧さを感じる回だった。