後半での、金世俊が作画監督を担当したらしき戦闘作画は、素直に良かった。主人公側が人質作戦をとる卑怯ぶりも嫌いではない。
しかし、イゼルカントが乗るガンダムの強さを表現するために、あっさり2人が戦死した描写に、まず驚いた。終盤ようやくブリッジクルーが言及するが、その場面ではキオどころかアセムも関わっていない。
そうして、イゼルカントと対峙しているキオは何かいうべきだろうと思っていたら、イゼルカントが過去の富野アニメでも臭わすだけだった背景を堂々と主人公に説明して、ひっくりかえった。狂気にそまりきった独裁者を、前回までの温和なキャラクター演出のままで描写しているから、良くも悪くも異様さが際立つ。