法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』そっクリようかん/忘れ物おくりとどけ機

清水東脚本、西田健一コンテ演出で、アニメオリジナルと原作アレンジを担当。


前半は、遺伝子を解析して外見がそっくりになれる秘密道具が登場。
ジャイアンのふりをする時間が長くて、30分しか効果が続かないという設定通りに失敗するかと思えば、単に外見がそっくりになるだけという説明描写で終わった。あまり設定が有機的に物語へ奉仕していなくて、単純に思いつきを並べていっただけに見えたのが難。


後半は、忘れ物を届ける秘密道具を利用して、物体出現マジックを演じる展開。
傘を届けることが無駄になるだけの原作に加えて、その傘がキーボード上に出現したためパソコンのデータを消してしまったりと、ギャグ性を増していた。
ドラえもんに対する無茶ぶりも原作以上で、おやつのドラ焼きを使わせる展開から地球儀になる描写まで、おおいに楽しませてもらった。
ただ、あんまり無茶ぶり展開が長すぎて、最後にドラえもんが切れる展開に説得力が欠けてしまったかも。終盤まで我慢できたなら、のび太が少し調子に乗って、ライオンを求められたくらいでも、余裕で我慢できそうに思える。