ムギナミというキャラクターにスポットを当てて様々な面を見せつつ、敵味方の人間関係を説明して、今後に話を転がす初期状態に持っていった構成は悪くない。
だが、まどかの言動に違和感ある。以前の戦闘で見せた態度などから、もっと超然としたキャラクターかと思っていたが。あれが空元気だったなら、そうと示す描写を今回までに入れておいてほしい。
ムギナミの超然ぶりと対比させるためなら、同席しているランにツッコミを担当させればいいだろう。むしろ、ムギナミの余裕が破壊される場面まで今回に展開しているのだから、本当に超然としているまどかと天然も超然もうわべだけだったムギナミといった対比だって演出できたはず。
今回も戦闘こそなかったが、短いながらロボットが登場し、印象づけていた。鳴り物入りでデザインしたので、必ず登場はさせるというしばりがあるのかもしれない。
キャラクター作画も回復。特に、建物の影でランとムギナミがやりとりする場面の芝居から描線まで美しい。日陰にキャラクターが入ることで擬似的な影なし作画が堪能できる。映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』の予告映像*1から、最近では『スイートプリキュア♪』*2で見られたこと。何かアニメ業界内で流行のようなものがあるのかもしれない。
*1:もともとクローズアップ以外はディテールを抑えた作画をしているが。
*2:該当回の感想はこちら。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20120122/1327418519