法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「世界を革命する力を」から「生存戦略」に変わったのは、そもそも監督が老いたからじゃないのかな?

1990年代のアニメに革命志向があって、2010年代に現状維持に後退したという見方は一面的だろう。幾原監督はまだ若いといっても、たいていの人間がすでに体力的な下り坂にさしかかる年齢であることは事実。
1970年代の時点でも、わずか2年の間に同じことがあった。『無敵超人ザンボット3』の次回予告が「さあて、どう戦い抜くかな?」だったのに、『機動戦士ガンダム』の次回予告では「君は、生きのびることができるか?」に変わっていたじゃないか。
もちろん、作品の方向性が監督の身体性によって決められたからといって、それを受容した社会の側に変化を見いだす論評が間違っているわけではないとも思うけどね。