法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダムAGE』第15話 その涙 宇宙に落ちて

石野聡キャラ作画監督でキャラクターの壮絶な表情を、有澤寛メカ作画監督でディテールの濃厚なメカの激しい戦闘を、それぞれ楽しませてくれた。敵基地内の窓越しにメカを描いて巨大感を出す古田丈司コンテ演出も素晴らしい。


しかし、UEの誕生経緯は私をふくむ多くが予想していた通り。
『機動戦士ガンダムAGE』について一言 - 法華狼の日記
UEの正体が人間だとわかって衝撃を受けるメインキャラクター達……って、異なる技術でこそあるものの、宇宙服を着ている人間とそっくりな相手を目にしてUEと判断してきたのに、ヘルメットを脱いだ顔だけ人間そっくりと知って驚くなんて今さらすぎるだろ。ここでは姿がどうあれ人間ではないと主張する主人公こそ、感情に筋が通っている。
UEを宇宙人と作中人物が確信して15年間もおおやけに疑われなかった経緯が、全くといっていいほど描かれていない。そのため驚きに共感することができず、どんでん返しとして機能していない。
たとえ地球連邦側が情報操作しているとしても、他の陰謀論を持ち出すべきとしか思えない。そもそも宇宙人という主張に説得力が生まれるとは考えにくい。UE側が正体を隠しているのは、何らかの作戦を思わせぶりに語っているから、まだ許せるのだが。