法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』ごきげんポカポカシール/ママママバトルざます

アニメオリジナルの短編2本。前後半ともに腰繁男コンテ演出の動画工房回。


Aパートは、はった者の感情によって周囲をふくむ気温が上下する秘密道具が登場。
あまり話にひねりはなく、ちょっとした出来事で気分が変わるのび太の姿を楽しむ内容。シンプルさは悪くないが、特に見所があったというわけでもなし。のび太を馬鹿にしたドラえもんがネズミに驚いて大吹雪を招くオチも見えすいている。
空き地であったまろうとして、クラスメイトがのび太のエラーをベタ褒めし、それを知らないジャイアンが面食らうという奇妙な状況が面白かったくらいかな。


Bパートは、争いを起こす秘密道具「しゅくテキ」の力によって*1野比家と骨川家のママがカレー対決を始める。スーパーに到着するまでやスーパー内で食材を購入する速度、レジを抜ける早さといったくだらないことで意地をはりあう姿が面白い。まるで『ベン・トー』だよ。
カレー対決でも、食材を切る速さの勝負こそアニメらしく誇張されているが、カレーの種類や調理法は意外としっかりしていて、子供向けグルメバトルアニメの水準は満たしている。
意地のはりあいぶりにママ同士の仲が良すぎるだろと思っていたから、家族全員に食べさせるには食材不足と気づいて和解する顛末も納得。カレーだったらだいたい混ぜても美味しい。
大野木寛がこういう脚本を書けて、しかもコメディとして楽しめたことは嬉しい驚き。

*1:展開的にはきっかけ程度の意味しかなかったが。しゅくテキを食べたのは野比ママだけだし。