法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち』第66話 おいしい? まずい? デジモン・ラーメン勝負!/第67話 子どもだけの世界旅行! 夢のデジモントレイン

第66話は、また食べ物とデジモンネタかよ!
いつの間にかデジタルワールドにも人間が食べられる食品が流通しているのはいいとして、すっかり下町人情喜劇になってしまったな、良くも悪くも。デジモンハントは物語を回収するための、いわば水戸黄門の印籠でしかない。
逆にいうと一話完結の物語としては適度に面白くて、最初からこの方向性でいっていれば枠移動せずにすんだかもしれないと思える内容だった。


第67話は吉田玲子脚本で暮田公平演出。子供達だけが知っている深夜の世界旅行を、情感たっぷりにしあげていた。大人達の顔が見えない演出を部分的に採用し、細田守監督の傑作短編映画『劇場版デジモンアドベンチャー』を思わせる部分もある。
よくよく考えると、子供達を旅へ連れて行ったかわりに寝不足にさせていたロコモンの問題は、途中で棚上げされてしまっている。そしてライバルのデジモンハンターが敵になって、なしくずしにロコモンと和解するわけだが……終盤のロコモンの台詞で、子供達に笑顔をもらったかわりに楽しませるべき自分の本分を思い出すくだりがあるので、ひねった形で回収していると解釈したい。