法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『輪るピングドラム』22nd station 美しい棺

見ている間は面白かったが、特に驚きがあったとか感想を書きたくなる気持ちがわきあがるとか、そういうのはあまりなかったな。同時多面進行の群像劇になっているので、今回の特筆すべき主題が感じられなかった。意外な展開も新たな行動も、あくまで過去に描写してきたことの延長線上にある。
前期OPそっくりのカットでEDになだれこんだクライマックスとか、映像の見所は多かった。だがこれも絵コンテや作画監督を複数で分担作業しているためか、全体を貫く美意識のようなものは感じられなかった。


いや、本当に個々のキャラクタードラマは面白かったんだけどね。
少し興味をそそられたのは冒頭で生身の存在として現れたダブルHくらい。何ものかになれたらしい少女達の視線で主人公達のドラマを解釈するような趣向があれば、もっと新鮮味を感じたかもしれないと思った。惜しい。