法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

自分が根拠を出さないことを相手のせいにする人

人権は国家に帰属することが前提の資産? - 法華狼の日記でとりあげたid:iteau氏の、もっとひどい態度が確認できたのでメモしておく。
毅然とした態度しか外交カードを持たない政治家の能力 - 法華狼の日記

hokke-ookami 2011/12/27 06:48

はてなブックマークid:iteau氏へ。
慰安婦問題に関する韓国の毅然とした外交姿勢には全然批判しない人の言説だから(笑)。この人の人権感覚の程度が知れるわ。 2011/12/26


どの並行世界での出来事を主張しているのでしょうか?
韓国政府は慰安婦問題を解決するために日韓条約を破棄しようとか、経済制裁しようとか、全く主張していませんよね? そして現実に日韓の外交ルートは遮断されていません。
そもそも私は毅然一辺倒では駄目な例を指摘しているだけであって、毅然とした態度を手法の一つとして用いることは全く問題視していないのですが。

そもそも本来なら全ての出来事に等しく批判を行う義務などないのだが、慰安婦問題における韓国政府の毅然とした態度とは何か気にかかったので質問してみた。

iteau 2011/12/27 07:56

認知が歪んでいるのは果たして私でしょうかあなたでしょうか。日本政府も別に北朝鮮との対話を拒絶しているわけではないのですが。

韓国の外交を政治手法として私が批判するべきかの回答で、iteau氏は日本政府と北朝鮮の話で抽象的に答えた。
この後もコメントされた文章は続くが、「さて」と話題を切りかえて韓国政府については話題にしていない。

hokke-ookami 2011/12/27 08:22

>認知が歪んでいるのは果たして私でしょうかあなたでしょうか。


自身が述べた「慰安婦問題に関する韓国の毅然とした外交姿勢」の具体例も出さず、全く根拠を示していない以上、認知がゆがんでいるのはiteauさんだといわざるをえません。
自説の根拠も示さないまま意見評価を投げ出す態度は感心できません。

iteau 2011/12/28 09:59

>自身が述べた「慰安婦問題に関する韓国の毅然とした外交姿勢」の具体例も出さず、全く根拠を示していない以上、認知がゆがんでいるのはiteauさんだといわざるをえません。


おや、毅然たる態度などという厳密に定義された行動があるとでも? 私としては対話チャンネルを閉じているわけではないという点で、拉致問題における日本政府も、慰安婦問題における韓国政府も大差ないと思っていますが。現状、韓国側が望む形での慰安婦問題の解決される可能性はほぼありません。この問題にフォーカスするのは日韓関係の「友好」を棄損する以外の効果はありませんが、韓国側としては原則の問題なのでやらざるを得ないのでしょう。拉致問題における日本の態度と意味合いは基本的に同じだと思いますが。慰安婦問題を持ち出すことが、あらゆるチャンネルを閉じることにエスカレートしていないのは単に受け手、日本と北朝鮮の態度が違うからです。

コメント後半での、従軍慰安婦問題についての主張に対する詳細な反論はコメント欄を読んでいただくとしよう。ここでは誘拐犯と隣人に対してそれぞれ毅然とした態度を取れる程度は異なるだろうという比喩にとどめておく。
問題は、依然として具体例を示さず、そのことを厳密な定義がないからだと開き直る態度だ。

hokke-ookami 2011/12/29 00:49

>おや、毅然たる態度などという厳密に定義された行動があるとでも?


厳密な定義がなければ自説の根拠を全く示さなくてもいいと主張されるのでしょうか? そう明言されるのであれば、今後そのようにあつかいます。
そして根拠を出せないことに基づいて私に反論したのですか? それならば私としてはiteauさんの妄想など考慮するに値しないと返答するしかありません。

iteau 2011/12/29 10:13

>厳密な定義がなければ自説の根拠を全く示さなくてもいいと主張されるのでしょうか? 


自説の根拠とは何でしょうか。あなたの言う私の自説とは何でしょうか?


>そして根拠を出せないことに基づいて私に反論したのですか? それならば私としてはiteauさんの妄想など考慮するに値しないと返答するしかありません。


いやいや、それで言うなら毅然とした態度なる語の定義も提示できずに他者を批判したあなたご自身を顧みられるべきなのでは(笑)。

なぜ「自説の根拠とは何でしょうか」と二回いう。そして、やはり具体例は出されない。
私が何の具体例を求めたのか、短期間の同じコメント欄でやりとりしながら忘れたのか、それともとぼけているのか。
もちろん私は日本外交の何を「毅然とした態度」として問題視しているか、最初から具体例を指している。iteau氏が最初に批判対象としたエントリ本文の時点でだ。
何より、「毅然とした態度」に厳密な定義がないので根拠を出さなくてもいいと主張したのはiteau氏であって、私ではない。


自身が根拠を出さずにすませるため勝手に持ち出した主張を、いつの間にか大前提として他者を批判しようとする。こういう態度をどう考えればいいのだろうか……
いや、本当は何となく見当がつく。その場限り目先の反論を優先するだけで、自分なりの各個とした主張が存在しないのだろう。だから矛盾した態度を恥ずかしげもなく見せる。コメント欄の別の場面では、下記のような状態になっている。もちろん先に提示した自説をとりさげるという断りなどはなし。

iteau 2011/12/28 09:59

さて、個人の自由意思とはどうすれば確認でき、それを実現できるのでしょうか。夫や子供を北朝鮮に留め置かれた状態で、被害者たちが日本に留まるのをためらうのは当然あり得ることですが、それを「自由意思」とは言い難いでしょう。今、そうしたプレッシャーがない状態で、なおかつ第三国を経由して北朝鮮に「戻る」ことも可能である状態であればそこで初めて選択の自由が生じていると見なせるでしょう。その状況を日本側は提供できますが北朝鮮側は提供できません。個人の自由意思を尊重し実現しようとするならば、日朝交渉のあの時期において、何らかの別個の思惑にプライオリティを置いたのが仮にあなたと安倍晋三双方が同じだとしても、あの「一時帰国した」拉致被害者に実質的に選択の自由を結果的に与えていると言う点で、安倍晋三らのスタンスの方が少なくとも個人の自由意思が尊重されていると評されるべきでしょう。

iteau 2011/12/28 09:59

>その主張こそ、拉致被害者が全く日本へ帰国できなくてもいいという可能性(一時帰国した後に二度と日本へ帰国できなくなる可能性を考慮するならば、これも考えるべき可能性でしょう)を含意していると自覚していますか?


これはどういう意味でしょうか?拉致被害者当人が自らの自由意思で北朝鮮に残留することを希望するということですか?しかし北朝鮮においてはその自由意思を保障し実現する外的環境が無いでしょう。
あるいは、日朝交渉の結果、帰国した拉致被害者たちの自由意思を実現することが、そのまま他の拉致被害者の解放可能性を弱めるというのであれば、それはそうでしょうし、そのことは自覚していますが、いかなる個人であっても他の人の個人の基本的人権レベルで犠牲になっても構わないとはまったく思っていないので、そうした思考はファシズムそのものであるとしか評しようがありません。

ここまでは拉致被害者の「意思」を尊重するべきという立場によって私へ反論していた。だが……

iteau 2011/12/29 10:13

>一時帰国という形式をとらずに拉致被害者があの時点で日本へ帰国できる交渉が可能だったと私は思っていません。つまり一時帰国という形式を全否定するならば拉致被害者北朝鮮にいたままで、日本へ留め置くということすらできなかったのではないか?と可能性を問うたのです。


ええ、私は一時帰国という形をとることで交渉を行うこと自体を批判はしませんよ。あくまで戦術的な話としてならば。実際にそうした交渉に拘束されるのはまったく別の話です。しかし、一時帰国者を「返還」しないことが交渉を結果的に決裂させてしまうならば、当人の意思によらずに「返還する」という選択肢は日本政府にはないので、どのみち決裂は避けられなかったであろうと言うしかありません。それが他の拉致被害者の解放可能性を弱めてしまうのであれば、一時帰国という形式をとったこと自体、初手の過ちであったと言うしかありません。

(2011/12/29 10:13)のコメントでは日本政府が拉致被害者の意思を無視することを前提にしている。のみならず同じ段落の冒頭と末尾でも、一時帰国という交渉手法に対する評価を逆転させている。私が指摘したことを事実として認めたようなものだが、自覚がないらしい。
そして(2011/12/29 10:13)のコメントでは北朝鮮の核問題はもちろん、現状を正当化するためには安否不明の拉致被害者についても意識から抜けることがあらわになった。

問題解決にまったく目途が立っていないと言う点では慰安婦問題も全く同じでこれについて交渉テーブルさえもうけられていない点では同じなわけですが。日朝交渉以前に、日朝間にパイプがほとんどなかったと言う点では、日朝交渉そのもの以外についてはせいぜいが過去のレベルとの現状維持ですし、それが絶えたとして別に日本側になんら損失はありませんよ。あなたは現実が見えていらっしゃいますか?

同じコメントの別場面では、私が指摘したことへの回答として、安否不明の拉致被害者に言及もしているのにだ。拉致被害者の意思どころか存在そのものが、iteau氏にとっては他者を批判するための道具でしかなかったのだ。