コメディチックに展開しつつ、世界観を壊さない限界を見極めた作りが実に良かった。「メイド」という単語を台詞で出さなかったり*1、これまでの文化描写からありうべき小間使いの服装になっている。
ちっぽけな「領土」を獲得したミリアの演説へかぶせるように、敵側の圧倒的な群衆*2を前にした演説を見せる順序も、落差を強調しつつ作り手の冷静さがうかがえて好感を持てた。物語世界全てがちっぽけになったのではなく、あくまで主人公周りの世界観がまだ幼いだけ、と物語を通じて理解できる。
ファム側の強奪劇が意図せずミリアの領土獲得を助ける、そういう同時多面進行な物語も好みだ。鯨の強奪は簡単すぎるだろうと思わなくもないが、シリーズ序盤のキャラクター描写を引いているから納得せざるをえない。