少女の下着姿がそこここで描写されているのに上品。宮崎駿アニメのようでいて、あまり土の臭いがしないためだろうか。
そこを批判することもできなくはないが、岩ばかりの乾いた冷たい高地の雰囲気が出ていると思えば、むしろ土の臭いがしなくて正解。
作中の食べ物はきちんと美味しそうに描写できていたから、やる気になれば泥臭い話だってできるだろう。
様々な手段をこうじて「鯨」を捕らえようとする作戦も面白い。前半での「鯨」の構造を推測する描写が、後半の作戦や驚きの機能について伏線として機能していたので、見ていて納得できる。