法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダムAGE』第2話 AGEの力

AGEシステムの高速成形能力は、『ダンボール戦機』の新主人公機誕生でも見たばかりだが、よりアニメとしてのハッタリが増して映像として面白くなっていた。スペースコロニーの住人を助けるために試される策も、映像としてハッタリがききそうで、緊急避難的に戦艦を動かす説得力もある*1。逃げる群集もわりとしっかり動かすカットが多く、無人になった街でガンダムが歩く姿も巨大感あった。エフェクト作画の見所も多い。
一方で時間経過は今一つ。主人公はいつまでガンダムを歩かせているのかとか、大人側の動きと比べて描写量のバランスも悪い。何より、ガンダムを開発していたはずの主人公がAGEシステムについて知らない様子なのが致命的。ガンダムの性能に驚嘆していた初回と考え合わせても、主人公は開発ではなく操縦に熟練したという設定で良かったのではないかと。
日野晃博は、高いハードルを制作スタッフにかす企画屋としては、大きな才能があるかもしれない。本人が脚本まで手がける必要はないと思う。

*1:中心部の生命時システムが独立していることは、初回でも伏線をはる余裕があったと思うが。