スカイハイの失敗がうまく物語の流れに乗っていて、見ている最中にはピンチの前振りと感じにくい細かさは見事。前振りと気づいた場合でも、性格的に無理のない行動だから脚本の都合と感じにくい。
あと、「親友」という設定のロックバイソンが最も主人公を信用しなかった描写がコントの前振りとして素晴らしい。洗脳が解けたBパート以降、必死な姿を見せるほど、真面目な台詞をはくほど、笑えてくる。
そんなこんなで、後半に集中したVSバニーのアクションは出来が悪くないのに、前半で笑わせたため全体がコントのように感じられてしまった感が残る。たとえば新スーツはマーヴェリックによって通信機能が遮断されているとかして、バニーの道化ぶりを軽減しても良かったかも。
バイクチェイスの3DCGアクションはギミックの見せ方こみで良かったし、エフェクト作画も見所があったからこそ*1、コントからシリアスへ雰囲気をしっかり変えてほしかったな。