前回に引き続き、子供達がデジモンたちの司令官という立場から剣で決闘する。主人公よりも幼い敵という設定は古くから何度も目にしてきたので、特に感情は動かされず。やはり決闘は中断してデジモン同士のバトルへ移行するし。どちらかというと、モンスターを使役して人間は傷つかない立場で戦うジャンル作品において、あえて最前線で人間同士が斬りあいながら言葉をかわすという転倒した構図が面白かったかな。
敵味方陣営で司令官に忠誠を誓うモンスターが、消滅を予期させるような傷を負ったまま、それを周囲に隠して次回へ続いたところも面白かった。どちらのモンスターも当初は別陣営だったり利用していようとしていたり、人間の司令官と心理的な壁を持っていたからこそ、回を重ねて愛着がわいてきている。
あと個人的には、かつて敵陣営だった姉が仲間となった今、敵陣営から弟の代替としてしか見なされていなかったことが告げられる台詞が、地味に好み。不思議少女の魔法が解けた後の悲しさとでもいったところか。
