戦端が開き、サブタイトル通りに広瀬が戦死したところで第2部完。
物語の視点が日本とロシアだけにしぼられ、旅順港をめぐる海戦が物語の中心となり、第三者的な視点を導入しない古典的な戦争映画を見ている気分になった。日本の市井が開戦にわきたっている様子などは描かれていたが、最前線で作戦を読みあう戦いが物語の大半をしめる。
旅順港を描いた特撮の完成度は高く、特に海面を3DCGで描写したVFXは素晴らしい。地形に基づいた作戦立案も密度があり、頭脳戦として興味を引く。
良くも悪くも、戦争アクション長編ドラマとしては楽しかった。当初に求められた内容からは、かけ離れてしまった感もあるが、ここまで割り切られれば逆に楽しみやすい。