法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『STAR DRIVER 輝きのタクト』第九話 そんなミズノの初恋/第十話 そしてマリノの初恋

第九話は敵に新幹部が登場し、新しい巫女も生まれる*1
妹に対しても綺羅星に対しても仮面をかぶっているマリノのキャラクターが印象に残り、逆にサブタイトルで強調されているミズノのキャラクターはあまり引っかからなかった。


第十話は、ミズノの恋した相手を、姉であるマリノも恋するという話。前回と逆にミズノのキャラクターがつかみやすい。
女性を主体とした愛憎劇であれ、男性の欲望を充足させる願望展開であれ、生臭くなりそうなところを、さらっとシャレたサブタイトル表記で落とす。くり返されたアイスクリーム当ての魔法を回収したのもうまかった。
あと、三下臭がひどかった敵の青年達も個性が描かれ、冷笑的な態度にも相応に複雑な感情が隠されていると感じさせる。板野サーカスはあまり空間の広がりが感じられず残念だったが、ロボットバトル全体のボリュームも悪くない。ただ、前回は戦闘を許可されるまでの経緯がそれなりに説明されていたのに、今回はほとんど描かれなかったのが残念*2

*1:新しい巫女や、新幹部の部下は前回から登場しているが。ミズノがバスの屋根に乗る描写は、第八話の描写を受けたものだろう。

*2:敵の強さを調べるためという前回の口実は今回限りというニュアンスがあったので、そのまま今回も使ったとは考えにくいところ。