様々な場所で主要キャラクターが良くも悪くも信念を貫き通すことで、ディスコミュニケーションによる意外な反応が笑いを生む。『あしたのジョー２』パロディはあったが、基本的にキャラクター描写とその関係性だけで笑わせる王道のコメディ。
今回は初心者のおちいりやすい失敗というより、最低限の知るべきルールと定石を教えつつ、動揺によるうっかりミスを一通り注意するといった内容。初心者キャラクターは邪念を持ちつつも、バトル終了後は勝者を崇拝し始めるので、印象が悪くならない。普段はカードバトルが殺伐としているだけに、珍しい息抜きバトルとしても楽しめた。
感傷的な要素が全くない完全なコメディ回で、あえてキャラクターデザインの湯本佳典が作画監督。原画にも菊池晃他、良い面子がそろっている。
しかし場面にあわせて様々なキャラクターがころころ表情から絵柄まで変える内容だったので、作画の良さが楽しさに直結して楽しめたことは確か。バトルに初参戦で、まともにカードの機能も読まず不真面目な初心者キャラクターも作画がメカワイイので、これも印象が悪くならない理由。
