法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『HEROMAN』第20話 ミッシング

これまでシリーズ構成の大和屋暁が連続登板してきた脚本だが、今回は清水恵が手がけている。次回の脚本も担当したらしい。
前回まで自由にバカンス等で出歩いていたリナが今回になって誘拐事件多発のため父親から外出を禁じられている描写は、話の繋がりに違和感があったな。無人島での事件を受けて謹慎させられているといった説明であれば、前回との繋がりを示すこともできただろうに。
もっとも、リナ兄の警告がバカンスでふれなかったりと、話の繋がりが悪いのは単独脚本時にもあったことだし、全ての脚本に監督やシリーズ構成は目を通しているので、必ずしも今回の脚本家に問題があるということでもないだろう。


本編内容についていうと、これまで水着等こそあっても、日本アニメ独特のサービスシーンが少なかったヒーローマンにおいて、主人公達がコスプレして捜査してまわる描写は目新しかった。
傍若無人なホリーが病室で少女相手に見せるシリアスな一面を、バカバカしい格好をしていることで逆に浮き上がらせている対比表現もいい。
荒野をつらぬく深夜の直線道路、炎天下の道路脇、日射と砂浜の反射光でまぶしい砂浜、少女の顔に窓から差し込む光、等々の場面ごとの背景表現も良く、この作品にしては作画がふるわない今回だが映像は楽しめた。