新アイテムを主人公が与えられてストレートに勝利する展開が嫌いな自分を再発見した。
デジメモリを得ること自体を目的とした葛藤や戦いが描かれていたならいいのだが、残念ながらそうではない。デジメモリを保持しているホエーモンに場所を教えられ、主人公以外のキャラクターがあっさり取りに行ってゲットという安易さ。このキャラクターは前回に弱気を克服するドラマが適度にあって好感を持てたのだが、今回は葛藤がなさすぎる。
そもそもデジメモリの存在に全く前振りがないし、主人公が追いつめられパートナーが毒で苦しむという最大の危機は直前に回避されていて逆転のカタルシスも薄い。
今回はホエーモンを必死で助け、逆に協力してもらった時点で主人公のドラマは完結している。アイテム登場話という観点から見ても、コードクラウンという別アイテムの争奪戦が物語の主軸をしめていて、デジメモリよりずっと印象深い。
そのコードクラウンが逆転のきっかけになるか、もしくは最初からコードクラウンではなくデジメモリの探索を物語の主軸にするべきだったのではないか。
