法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『怪談レストラン』予言テレビの怪/悪夢の続き

コンテは佐々木憲世*1で、脚本は緒方彩子……聞いたことがない脚本家なので簡単に検索してみたが、どうやら実写畑で活躍している脚本家らしい。一瞬、実写映画版を担当するためかと思ったが、現在の予定ではTVアニメシリーズ構成の米村正二が映画も手がけるはずだ。少し繋がりがわからない。
「予言テレビの怪」では主人公だけが危機を知っているという展開から、全ての記憶を失う結末まで定石通りだが、この作品で使われるのはおそらく初めて。モニターから怪人が現れるという恐怖を拡大させる超常現象が、急転直下の解決に繋がって物語を時間内に収めたところは感心した。
「悪夢の続き」では以前の話に登場した死神病院が要点になっていたり、シリーズの連続性を意識した内容になっているところが興味深い。ゲスト脚本家だからこそ、前後との繋がりを意識するということかな。
襲いくる悪夢の描写が、いつもと違ってコミカルな要素を排していて*2、真面目なホラーアニメとして楽しめた。「悪夢」のデザインや作画が良く、背景動画で廊下を逃げ惑ったり、アニメとしてもそこそこ面白い。「悪夢」との対決方法は『エルム街の悪夢』と似ていて悪くないが、「悪夢」を現実で目撃する描写に、もう一工夫ほしかったな。

*1:Wikipedia等、インターネット上の一部では演出を担当した広嶋秀樹がコンテも担当したように記述されている。

*2:個人的に「ドリームキャッチャー」で同題映画を思い出し、つい笑ってしまったが……