高橋晃作画監督で、前回に引き続いて作画が整っている。芝田浩樹演出も隙がない。
「あの世の旅のご案内」は地獄の見世物を、あえて陳腐な手作り感で見せているところが面白い。ショッキングな地獄描写は簡単に終わらせ、見世物自体が予行演習かもしれないというオチをつけ、主人公の死をにおわせて終わるところがホラーとしても良かった。
「悪魔の窓」は、作中作教会が作中現在に残っているという結末で、実録ものっぽく終わらせているところが好み。オチはいつものように脱力ものだが、冒頭での悪魔を想起させる描写が伏線として作用しているところが、珍しく小噺としてちゃんとしていたな。
「泣くつり鐘」は、うっすらと予想できたオチではあるが、母子の愛というレストラン支配人の売り文句に引っかけられた。皮肉ともとれる売り文句なので、騙されたという気はしないので文句はない。
